Sympapaのスマートホーム日記

スマートなんとかはスマートじゃない方法でつくられている

Home Assistant: Zemismartのニュートラル線不要Zigbeeスマート壁スイッチを試す

Sympapaです。


E26など一般電球タイプのスマート電球を使える灯具が希少になって来た昨今の住宅事情においては、照明のスマート化が一筋縄ではいかなくなってきました。
しかし一筋縄ではなんとかいかないので他の縄でなんとかしようと悪あがき中で、その縄のひとつがスマート壁スイッチになります。


以前、Moesのニュートラル線不要Zigbeeスマート壁スイッチを試してこのブログの記事にしました。実際問題、その記事がこのブログの「注目記事」の上位に表示されていることが多いので、スマート壁スイッチに興味を持っている方は結構多くてスマート壁スイッチの需要って結構あるんじゃないかと思っています。


その記事で取り上げたMoesのニュートラル線不要Zigbeeスマート壁スイッチは質感もデザインも良く機能面も申し分ありませんでしたが、スイッチがタッチ式で手探りでON/OFFするのが難しく、個人的には「操作性でボツ」という判断となりました。

そんなワケで今回は、ニュートラル線不要でキャパシタも不要だとうたわれていてスイッチも物理スイッチで押しやすそうなZemismartのZigbee接続スマート壁スイッチを購入してみたので、軽くレビューしたいと思います。

■Zemismart Smart Zigbee Switch

Zemismart Smart Zigbee Switchと名付けられた(?)この商品、型番みたいなものは商品のどこにも書かれていません(汗
接続方式がZigbeeであろうがWi-Fiであろうがボタン数がいくつであろうが形が同じものであれば箱は共通のようで、箱の横にマジックでどのタイプなのかチェックが入れられています。
本体裏側にも型番は見つけられません。ニュートラル線が不要なのか必要なのかもどこにも書かれておらず端子でしか判別できません。

とにかく「共通で使えそうなものは使いまわしてコストを下げてやる」という意気込みが感じられます(笑)
対応電圧は110V~240Vということで多少の不安はありましたが、まぁ動くだろうということで購入しました。
電流はトータル16AがMAXで、LEDの場合1Gangあたり300WがMAXだと書かれています。
Moesのニュートラル線不要Zigbeeスマート壁スイッチは、No NeutralとNeutral兼用でしたが、こいつはNo Neutral専用になっています。
1ギャングから4ギャングのラインナップがありますが、今回は2ギャングのものを購入しました。


ちなみに型番は下のページによると"KES-606US-Z2"っぽいのですが、本体裏に書かれたスペックとか端子の配置がちょっと違うので別のモデルなのかもしれません。ってかニュートラル線が不要モデルも必要モデルも同じ型番っぽいのでどのみち型番はアテにしない方が良いかもしれません。
expo.tuya.com

■使ってみる

まず、接続前に外観とスイッチの感触をチェックしてみます。
外観はほぼパネル全体をスイッチボタンとしたようなデザインでスッキリしています。
押した感触はマウスのタクトスイッチのような感触で、まぁ安っぽいというか壁スイッチっぽい(?)クリック感はありません。


次に電源と電球を接続してみましたが普通に使えました。
スイッチを押すとリレー音が聞こえます。Moesのニュートラル線不要Zigbeeスマート壁スイッチはリレー音がしなかったので半導体リレーみたいのを使っていると思うんですが、こいつは電磁式リレーを使っているようです。
しかし、リレーの「カチッ」っていう音と振動(?)によってほど良い疑似クリック感が生み出され、スイッチを押した感触の安っぽさをいい感じに隠してくれます(笑)


さりげなく小さいインジケータランプが付いています。
パナのスイッチに慣れ切った我々日本人はインジケーターランプ側を押したくなりますが、スイッチはインジケーターランプと反対側についています。


Zigbeeのペアリングモードに入るには、1つのボタンを10秒~15秒長押しします。
Home AssistantのZigbee2MQTTとペアリングしたところ、無事に"TS0012"として認識されました。Moesのニュートラル線不要Zigbeeスマート壁スイッチも"TS0012"だったので、同じTuyaのチップ(?)が使用されているのでしょうか。
Home Assistant側からの操作もこのスイッチ側からの操作も問題なく、同期も問題ありませんでした。


インジケータランプについては取説によるとスイッチOFFの時に点灯しスイッチONの時に消灯することになっていますが、スイッチONの時に点灯しスイッチOFFの時に消灯するという逆の挙動でした。Moesのニュートラル線不要Zigbeeスマート壁スイッチも同じ挙動だったんですよね。
ここいら辺はZigbee2MQTTがちゃんとサポートしてくれないとダメなんですかねぇ。
ちなみにHome Assistantの純正インテグレーションZHA(Zigbee Home Automation)でも"TS0012"として認識され、インジケータランプも同じ挙動でした。

■まとめ

まぁ遠隔操作できること以外は何の変哲もないスイッチですが、Zigbee接続, ニュートラル線不要, キャパシタ不要,日本の壁スイッチサイズ, 100Vで使える, 物理スイッチ という条件を満たすスマート壁スイッチとなると選択肢があまりないので、デザインもまぁまぁ気に入ったし採用かな。


日本のメーカーさん(ってかパナさん)がもっとお手頃でMatterに対応した壁スイッチを発売してくれればいいんですけどねぇ。


それでは。