Sympapaのスマートホーム日記

スマートなんとかはスマートじゃない方法でつくられている

Home Assistant: 電気錠付玄関ドアの制御(1) ~JEM-A端子を調べる~

Sympapaです。
家を建てる計画があるのですが、YKK APとかLIXILとかの玄関ドアの電気錠をEchonet Lite経由でHome Assistantから動かしたいという野望(?)があります。
前の記事では玄関ドアのEchonet Lite対応などについて色々調べました。
sympapa.hatenablog.com


しかし玄関ドアの電気錠をEchonet Lite経由でハックしたという情報はググってもさっぱり見つかりません。さすがにHome Assistant縛りはマイナー過ぎるとしても、Raspberry PIやらでハックしてるよ的な情報は少しくらいあってもいいはず。

ですがググってるうちに電気錠のHA端子(JEM-A端子)をハックした例がいくつか見つかりました。
玄関ドアの電気錠をEchonet Liteに対応させるには電気錠コントローラのHA端子(JEM-A端子)にIP/JEM-A変換アダプターなるものを取り付ける必要があるのですが、わざわざEchonet Liteに対応させなくても、そもそものHA端子(JEM-A端子)の仕組みが凄く単純でハックしやすいようです。
HA端子(JEM-A端子)をハックするのに比べてEchonet Liteを使ってハックするのは効率悪すぎなので誰もやってないってことなのかも。


まぁプログラミングも電子工作もチンプンカンプンな私ですが、それでも1mmくらい出来る気がしてきたので今回はそんなハナシです。

■HA端子(JEM-A端子)の仕組み

HA端子(JEM-A端子)の規格は「JEM 1427 : HA端子(JEM-A)」で規定されていて「この規格は,ホームオートメーションシステムに,制御及びモニタされる作動の状態が2値で表現できる端末機器を接続する際,制御信号及びモニタ信号の伝送に用いるHA端子について規定している。」だそうです。
規格の中身は有償なので見ていません(笑)
www.jema-net.or.jp


「2値で表現できる端末機器を接続する際」と書かれており、逆に言えば2値で表現できるものしか制御したりモニタすることが出来ない単純な仕組みだということですよね。電気錠は「施錠」or「解錠」の2値で表現できるのでなので、これが使われているし使えるということでしょう。


こちらのページによると、HA端子(JEM-A端子)はものすごく単純なようです。
図を引用させていただくとコントロール用の線が2本とモニタ用の線が2本の計4本、そして2値、たったのこれだけみたいです。

mtrx.jp


そして「端末機器とコントローラー間の信号の伝送はフォトカプラを通して行う。フォトカプラはコントローラー側に配置する。」と書かれています。
ということは、コントロール用のC1(高),C2(低)を所定の時間短絡させることで電気錠をトグルで解施錠する命令を送ることが出来、モニタ用のM1(高),M2(低)に電圧が来れば電気錠が「施錠」されていることを知ることが出来るってことですよね。


モニタ信号の電圧電流が不明ですがLIXILの電気錠コントローラの取説より引用させていただくと15V/6mAだそうです。
●モニタ信号
・施錠時 M1端子がHigh(M1-M2端子間に15V/6mA)
・解錠時 M1端子がLow(M1-M2端子間に0V)
●制御信号
・C1-C2端子間に0.2~0.3秒の無電圧a接点入力(短絡)
で電気錠が反転動作
※反転動作とは施錠中は解錠、解錠中は施錠する動きのことです。


YKK APの方の電圧電流の仕様は見つけられませんでしたが、そう大きくは違わないんでしょうし、どのメーカーの玄関ドアになるにせよ現物で実測することになるので事前情報としてはこれで十分かな。

■さて

しかしこれってモニタするだけなら、フォトカプラーとドア開閉センサーを組み合わせればド素人の私でも、あっという間に無線でHome Assistantに接続できるシステムが作れるほど単純です(汗)
前に作ったこれの応用でリレーを換えるだけです。
sympapa.hatenablog.com


制御の方は「0.2~0.3秒の無電圧a接点入力」ということなので、こちらはプログラミングが出来ない私にはハードル高めです(汗)
ESP32とかちっこいラズパイなどWi-FIに繋がるマイコンを壁の中に仕込んで制御すればいいんだと思いますが出来るかな?
「0.2~0.3秒の無電圧a接点入力」の方はフォトカプラーやリレーを挟む前提なら、LEDを点滅させるみたいな例はググればいくらでも出てくるのでなんとかなりそうです。
問題はHome Assistantとのやり取りですね。ESP32を使えばHome AssistantのESP Homeインテグレーションを使って簡単に出来るのかなぁ。それともMQTTでやりとりするようにしたらいいんかなぁ。
さっぱりチンプンカンプンです。
でも、定価ウン万円もする電気錠をEchonet Liteに対応させる変換アダプターを買わなくて良いことがわかったので頑張ります(笑)


それでは。
これは絶対に「つづく」ですね(笑)