Sympapaのスマートホーム日記

スマートなんとかはスマートじゃない方法でつくられている

家を建てる計画: イマドキの新築は照明スマート化のハードルが高い!?

Sympapaです。
家を建てようかと思い始めて3ヶ月くらいが経ちました。その間、20軒くらいのモデルハウスや建売住宅の見学、新築の内見に行きました。
家自体は耐震、断熱、気密といった性能は昔と比べて著しく向上しているのだろうしデザインも素敵になっていますが、ガジェオタ的には、記録媒体がカセットテープからCDを経てHDDも経て半導体となり挙句の果てにクラウドになってしまったオーディオシステムなんかと比べると、家の進化は小さいように思えてしまいます。まぁ目に見えない部分だからそう思うだけで技術は進化しているのでしょうけど。
一方で、電気で動く住設はIoT化や自動化が進んでいて未来を感じます。
中には「それIoT化する必要ある?」ってものもありますが、玄関ドアの電気錠、自動洗浄トイレ、自動で沸かせて自動洗浄できるお風呂は欲しいしHome Assistantから制御できるようにしたいなぁ。。。
一条工務店の水冷PCみたいな床暖(笑)にはめっちゃ未来を感じました(笑)


一方で最近の家はスマート化するのが厄介だなぁと思ったことがありました。
それは照明です。
今時の家の照明は廊下やトイレはもちろんLDKもダウンライトが主流で、LDKにシーリングライトが使われていた家は20軒ほど見た中で安めの建売1軒だけでした。ダウンライトは見た目がスッキリしていてオシャレに見えるので主流なんでしょうね。
しかしダウンライトは照らせる範囲が狭いのでLDKには10個以上のダウンライトが付いているのが当たり前。更に付いていたダウンライトはどれもLED一体型でした。

一方、ダウンライトではない玄関外のポーチ照明や階段照明などブラケット型の照明もLED一体型が主流のようです。
この時点でPhilips Hueなどのスマート電球は使えないかもと思い、今時の家は照明のスマート化はハードルが高いと感じました。

■照明をどうスマート化したいのか?

現在住んでいる家では、玄関のポーチ灯、玄関、廊下、階段、トイレの照明を、Home Assistant+人感センサー+スマート電球で自動化しています。少なくとも通過する通路の部分とトイレは自動化したいんですよね。
この中でトイレ以外については照明がLED一体型であっても住設メーカーの人感センサー付器具を設置することで実現はできそうです。照明とセンサーが一体型のものもあればスイッチに人感センサーが付いたこんなのとかもありますがAmazon価格で7,000円くらいと結構お高いのが問題ですねぇ。

トイレに関しては「ウ〇チをしている最中にじっとしてても消えない」ようにしたいんですが単純な人感センサーによるオンオフでは実現できないので、なんとかHome Assistantで制御したいところです。


そして、現在の我が家のLDKの照明はリモコン付きシーリングライトです。こちらはNature Remoを使ってGoogle Homeでの音声操作やHome Assistantのダッシュボードからの操作を可能にしています。
新しい家のLDKの照明は「照度」と「色温度」も調整できるものにしたく、更にHome Assistantのダッシュボードから「照度」や「色温度」を制御できるようにしたいところです。

■ダウンライトの課題

ダウンライトには色々な課題があります。
まずPanasonicなどの住設メーカー品のLED一体型ダウンライトで「照度」「色温度」が調整できるものを設置し更にスマート化させようとしたらとてつもなく高価で、かつ「照度」や「色温度」の制御までHome Assistantに対応させられる可能性は低いです。(Echonet Liteで出来るのかもしれませんが)


最初は「電球ソケットタイプのダウンライトにして、Philips Hueなどのスマート電球を付けたらいいよね」と思っていました。しかし調べたところ、そもそもLED一体型が主流なので電球ソケットタイプの灯具の選択肢は少なそうです。

そして天井の上に断熱材がある場合は熱が籠るので、断熱材施工対応の器具を設置する必要があるようです。しかし断熱材施工対応の電球ソケットタイプの器具は調べても見つかりません。仮にあったとしても、そこへ取り付ける電球も断熱材施工対応でなければならず、それに対応していると明記されたスマート電球は調べた限り無さそうです。
天井断熱ではなく屋根断熱であれば断熱材問題はクリア出来そうですが、それを基準にハウスメーカー工務店を選ぶのはアレですしね。。。


じゃあ天井断熱の家を選んだ場合、断熱材のある2階はスマート電球の使用を諦めるとして「断熱材の無い1階なら電球ソケットタイプのダウンライト付けられるよね?」と思ったわけですが、そもそもダウンライトは天井に穴を空けるので気密性が損なわれやすく、天井とダウンライトの間にパッキンを設けて隙間対策をした「高気密型」のダウンライトというものが存在するそうです。
そもそも1階の天井なら気密を考えなくても良い気がしますが、隙間があるとダウンライトの熱で上昇気流が発生しそれに引っ張られて1階の空気が天井裏に流れるので冷暖房の効率が下がったり、天井裏が暖かくなってカビなどが発生しやすいとか埃が溜まるとか、ダウンライトの周囲が汚れてくるといったハナシも。。。
調べるにつれダウンライトって見た目以外はデメリット多いのかな?と思えてきました。
そもそも「光」という観点でスポット的にしか照らさないダウンライトはリビングには向いていないような気もします。
あ、スマート化からハナシが逸れてますね(笑)
シーリングライトなら気密問題とか熱問題は考えなくていいし「照度」「色温度」が調整できてHome Assistantから制御できる灯具もあります。
japan.yeelight.com

ですが、やっぱり今時の家をたくさん見てきた目で見るとシーリングライトは見た目が野暮ったいと思ってしまいます。悩む~。

■ダウンライト以外の課題

玄関、トイレからLDKまでダウンライトが主流なわけですが、今時の家でも玄関先や階段の照明なんかは壁に取り付けるタイプの灯具が使われていることが多いです。

オシャレなデザインのものがたくさんラインナップされていますが、こちらもまたLED一体型が主流で電球ソケット式のものは選択肢が少なすぎる状況です。まぁLED一体型だと小型化や薄型化出来るしデザインの自由度が高くなるので仕方ないですけどね。
さすがにこの状況だと階段や玄関先の灯具はLED一体型のものを選び、スイッチをスマート化するか人感センサー化した方が良さそうです。
しかし住設メーカーのスマートスイッチはスイッチが高価なだけじゃなくて高価なアダプタも導入しなければいけません。
例えばPanasonicのADVANCEシリーズ リンクプラスのニュートラル線不要2回路タイプのスイッチはAmazonでの価格が約18,000円。更にこのスイッチが使用する電波は特定小電力(920MHz)でその無線アダプタが必要で約25,000円。
玄関先と階段の照明のスイッチだけをこれにするとしても60,000円超えです、震えます(汗)
でも無線アダプタはEchonet Lite対応なのでHome Assistantからのオンオフはなんとかできそうですね。
www2.panasonic.biz


中華のスマートスイッチにすればスイッチひとつ3,000円くらいで済みますが、ハウスメーカー工務店さんが持ち込み機器を許容してくれてもコレを付けて欲しいとは頼めないので、後から電気工事士の資格を持った知人に交換して貰わなくてはいけません。まぁそこはいいとしても中華製のスイッチを壁の中に入れるのは何となく怖いですね(汗)
sympapa.hatenablog.com


■そんなわけで

今時の家は照明のスマート化のハードルが高いねというお話でした。
高いお金を払ってPanasonicのスマートスイッチを入れればEchonet Lite経由でHome Assistantからオンオフは出来るはずなので一番話は早そうですが、それでも「照度」「色温度」の調整をHome Assistantから実行するのは無理そうかな。


まぁそんなワケですが、まずは家をどこのメーカー,工務店で家を建てるのかを決めないとですね。
これがまた、どこのメーカーや工務店もそれぞれ良いところ、悪いところがあってめっちゃ悩んでいます。
本末転倒な気がしますが、最後はスマートホーム化に理解を示してくれるところを選ぶって方法もアリっちゃアリのような気がしてきました(笑)

それでは。