Sympapaのスマートホーム日記

スマートなんとかはスマートじゃない方法でつくられている

新居のスマート化: 郵便ポストをスマート化する

Sympapaです。


近年、住宅の高断熱化、高気密化が重要視されるようになってきました。現在では、高断熱、高気密にあまりこだわっていないハウスメーカー工務店でも、壁を貫通するタイプのポストを標準で採用しているところはあまり無いんじゃないかと思います。
お金さえだせば、しっかりと断熱機密処理された壁を貫通するタイプのポストもあるにはあるんですが、お高くてしかも場所を取ります。


そんなワケで我が家では、玄関ポーチの壁に掛ける普通のポストを採用しました。
当然ながら、家の中からは郵便物を取ることが出来ないし、届いているのか確認することも出来ません。地味に不便。


そんなワケで、ポストに郵便物が入っているのかが家の中のダッシュボードから判るようにポストのIoT化をしたってのが今回のお話です。

■構想

さて、構想です。
まず郵便ポストの周りにはコンセントがありません。この時点で電池で駆動させなきゃいけないのが確定しました。
そして無線で通信しなくてはいけませんが、ポストが金属製(たぶんスチール)かつ屋外なので、ポストの内部に通信ユニットを仕込むと電波が届かんのじゃないかという懸念があります。


そして郵便物が入っていることをどうやって検出するのか。
郵便物が入った時はもちろんのこと、取り出したことも自動で検出してくれなくてはいけません。手動でリセットってまずやらなくなりますからねぇ。。。


最初はポストの底にタクトスイッチを付けてその上に軽い板を置き、郵便物が入るとその重みでタクトスイッチが押されてONになる仕組みを思いつきましたが、ハガキの重量じゃ無理だなってことに気づきました(笑)
そうして思いついたのが、郵便を入れるところの蓋を開けたら「郵便あり」で、郵便を取り出すところの扉を開けたら「郵便なし」とみなす方法です。
まぁ、郵便物が入っているかを確かめるために扉を開け、郵便物が入っているのにそのまま扉を閉じてしまうというイレギュラーな行動も無いわけではないと思いますが、そこは無視しましょう(笑)

■実行

そんなワケで2個のZigbee接続ドア開閉センサーを用意して、それぞれを検出させることにしました。位置を調整するのに苦労しました。
郵便物を入れるところの蓋は自重で閉まらない構造なので、郵便物を入れた人が最後まできっちり蓋を閉めない可能性があります。蓋の閉め方が甘かった場合にも「蓋を閉じた」と検出できるよう、ドア開閉センサーのマグネットを2つ重ねて(要はマグネットを大きくして)対応しています。位置の調整は結構苦労しました。


郵便物を取り出すところの扉の方はこんな感じ。


通信については、問題があればドア開閉センサーからケーブルを出してリードスイッチを外付けにし(これの応用)ドア開閉センサー本体をポストの外に出してやろうと思っていましたが、意外にもポストの内部にドア開閉センサーを取り付けても安定して通信出来ています。
ポストから一番近いZigbeeネットワークのルーターは玄関ホールに設置した電球で壁を挟んで2mくらいの距離です。我が家の外壁は基本ガルバリウム鋼鈑なんですが、玄関ポーチ周りのみ窯業系サイジングなので、それで助かっているのかも。
まぁでもガルバリウムの外壁を挟んでも5GHzのWi-Fiですらまぁまぁ外まで届いているので、ガルバリウムの外壁でもいけたのかもしれません。


郵便物の有無をLDKにあるスイッチニッチに設置したタブレットのHome Assistantダッシュボードに表示させて完成です。

■まとめ

今回は、ポストをIoT化して家の中から郵便物の有無を確認できるようにするという小ネタでした。
うまく通信できたから簡単でしたが、通信に難があったら苦手なハンダ付けが必要となるところでした(汗)
元々IoT化されていないデバイスやモノにセンサーをつけてIoT化するのはDIYスマートホームの醍醐味でもありますね。次回もIoT非対応のデバイスをIoT化するネタでいきたいと思います。
それでは。