Sympapaのスマートホーム日記

スマートなんとかはスマートじゃない方法でつくられている

LDKのカーテンの自動化(1) Switchbotカーテン3の設置とレビュー

Sympapaです。

普段スマートホーム(化)についてあーだこーだ書いているワケですが、基本的にやっていることは既に電動化や電子化されているもののスイッチングを自動化するとか、リモートで操作したり応答したり出来るようにするとか、自動で情報を処理して見える化するとかくらいのもんで、まぁそれも肉体を使ってやっている作業を代わりにやってくれる家電の大半がIoTとかスマートなんとかと言われるものが登場する前に既に実用化されていたからこそ、「スマート化」だとか「IoT化」なんて発想になるのだと思います。つまり、現代においては全く新しい家電的なモノはそうそう出てこないねと思うわけであります。
まぁでもロボット掃除機なんかは、掃除機は昔からあれどロボット掃除機になって自走もしてくれるようになったので、スマート化されてかなり人間の労力を軽減してくれたわけです。
あ、そうか。スマートだIoTだって時代になっても、結局、ロボットって呼べるようなデバイスがなかなか出てこないってことか。


そんなワケで新居へ引っ越す前を含めここ10年くらいで我が家で導入したロボット的なものというと、ロボット掃除機、玄関ドアの電気錠、全自動ドラム式洗濯乾燥機(洗濯機はちと強引?)、くらいじゃないかなと思います。


そして今回、久々に家にロボット的なモノをお招きすることにしました。Switchbotカーテン3です。
スマートホーム化にハマった割と早い段階。。。たぶん4年くらい前からSwitchbotカーテンに興味があったのですが、汎用的に色々なカーテンレールに使えるってところがなんとも50%以下の確率でしかうまく動かなさそうで、しかもそんなものを中華の会社が開発したというので更に50%胡散臭く。
そして私にしては珍しく「そもそも必要なのか?」と悩み何回か購入を検討しながらペンディングしていたのですが、Switchbotカーテンは既に第3世代となりAmazonのレビューをみても所謂アーリーアダプターでは無く一般人的な方々が高く評価しているレビューも多く。。。
今回Amazonプライム感謝祭でまぁまぁお安くなっていたので、罪悪感を感じつつもついついポチってしまいました。


home Assistantに接続して使うのが前提ではありますがせっかく久々に購入したロボット的デバイスなので、正規の使い方(?)であるSwitchbotアプリの方も使ってみてレビューを書いていきたいと思います。
といってもSwitchbot カーテン3のレビューは世の中にたくさんあるので、メカ的な部分が本当にちゃんと動くのか?ってところとHome Assistantと接続した場合にどうかをメインに書きたいと思います。

■Switchbotカーテン3とは

たぶんこの記事を読んでくれている方の97%はSwitchbotカーテンの存在をご存知だとは思うのですが、間違って迷い込んだ方とか、逆にマニア過ぎてSwitchbotみたいなメジャーなデバイスはアウトオブ眼中って方おられるかもしれないので少し説明しておきましょう。


ホテルみたいな電動カーテン、本当に必要かって議論はあるにしても家のカーテンが電動になったらロマンありませんか?(笑)
Switchbotカーテンは、既設のカーテンを電動化してやろうってデバイスです。
既存のカーテンに設置でき、日本で一般的なU型レールはもちろん、I型とかにも対応し、ポール型レールに対応したタイプもラインナップされています。
もちろん、IoTで遠隔操作とか決まった時間に開閉するとかが出来て、AlexaやGoogle Homeにも対応しています。
https://www.switchbot.jp/products/switchbot-curtain3?srsltid=AfmBOooOE43wAWJf0FnZJTQQVuTbEg0KH5uXxAs7jZUsfYt6zdQRcMsEhttps://www.switchbot.jp/products/switchbot-curtain3


■取り付け

今回Switchbot カーテン3を取り付けたのはリビングの掃き出し窓で、W:2560mm×H:2200mmの窓の両開きカーテンです。
ドレープカーテンとレースカーテンがあるのですが、今回はドレープカーテンに左右それぞれ1台ずつSwitchbot カーテン3を設置しました。


取り付けは結果的にはとても簡単だったのですが、ちよっと悩んだ点があったのでそこだけ書いておこうと思います。
悩んだのは取説上のこのプロセスの③です。


Switchbotカーテン3の駆動の仕組みとしては、取説でフックと呼ばれているもの(フックの先端にはカーテンレールの中に入れるローラーが付いている)と本体に付いている駆動ローラーで上下から挟んで駆動ローラーをカーテンレールの下面に押し付けるようになっています。

取説どおりにやろうとしたところフックの棒が短すぎて本体を取り付け出来ず、でも高さ調整機構も無さそうなので「???」ってなりました。

実際には取説には「フックを下に引いて」って書いてあるのですがそれを見落としていただけです(汗)
フックのローラーを支持する棒は本体の駆動ローラーをカーテンレールに押し付けるためのバネの役割をしていて伸び縮みし縮む方向にバネの力が働いているので、後で取り付ける方のフックを下に引っ張って伸ばし本体に取り付けてやれば良いって感じでした。

■設定

アプリの案内に従ってとっても簡単に設定出来たしググれば詳しい説明がたくさん出てくるので割愛します。
両開きカーテンの場合も簡単に設定できます。
以前と比べるとSwitchbotアプリも随分使いやすくなりましたね。

■動かす

我が家の吐き出し窓のダブルレールは間隔が60mm弱とレースカーテンとドレープカーテンの隙間が若干狭く、Switchbot カーテン3がレースカーテンに若干引っかかり気味なのですが、パワーは十分なようで止まったりはしません。
また、もともとカーテンに付いている閉めた際に左右のカーテンをくっつけるマグネットが強力なのでそれも大丈夫かいなと思ってましたが、マグネットを難なく引き離すパワーがあり全く大丈夫でした。


モーションモードが「標準モード」だと十分なスピードでカーテンを開閉してくれますがモーター音が結構唸ります。
モーションモードを「静音モード」にするとモーター音はそこそこ静かになりますが、速度が結構遅くなるし、どのみちモーター音以外にもカタカタ音がするので、寝室に取り付けた場合は「静音モード」でも音で目が覚めてしまいそうな気がします。
「Quiet Driftモード」という1分間に27cmの速度(普通の1100mmくらいの窓で片開きを想定すると開くのに5分くらいかかりますね)で超ゆっくり超静かに動くというモードもあるので、音で目を覚ましたくないとなると「Quiet Driftモード」一択かなと思いました。もちろん、手動で操作する時には「標準モード」で、時刻を設定して開く時には「Quiet Driftモード」で開く、といった設定は可能です。


総じて一番懸念していた「メカ的にちゃんと動作するのか?」という点については何の問題もありません。
アプリから操作する分には、Bluetooth接続でもSwitchbotハブminiを使用したネットワーク経由でも、ラグは1秒~2秒程度かなという感じでした。

■Switchbotアプリで出来ること

基本操作として、「全閉」「全開」「一時停止(動作中に止める)」「○%開ける」の操作が出来ます。
また、遅延実行機能(遅延というよりタイマー?)により「○時間後」に設定した動作をする、スケジュール機能により「○曜日の○時」に設定した動作をするといった設定が出来ます。この時の動作の設定は、「全閉」「全開」「○%開ける」とモーションモードになります。
Switchbotハブが接続されている場合は、他のSwitchbotのセンサーなどをトリガーとしたオートメーション作成も可能です。
外出先からSwitchbotアプリで操作したりGoogle HomeやAlexaと連携するにはSwitchbotハブが必要です。

■Alexa, Google Homeとの連携は?

Alexaの場合出来ることは「全開」「全閉」のみ、Google Homeの場合出来ることは「全閉」「全開」「○%開ける」でした。
(アプリのUIからの話です。音声コマンドを試すのは忘れたまま、AlexaやGoogle Homeとの連携は解除してしまいました。。。再リンクするのがちと面倒だったので割愛。)

■Home Assistantに接続する

Home AssistantのSwitchbot Bluetoothインテグレーションを使って接続出来ます。Home Assistantにはカーテン(cover)デバイスとして認識されるのでその後も簡単です。
www.home-assistant.io


しかし、過去にSwitchbotの指botを接続した際ものすごくラグがあったり動かない場合があって、ラズパイ4のBluetoothと相性があることが判っていました。Home Assistantで使用しているラズパイ4ではものすごいラグや動作しないことがあるんですが、もう1台のラズパイにHome Assistantを入れて接続すると問題無いのですよね。そして指botよりかなりマシですが、カーテン3でも結構なラグが発生する場合がありました。
botはもう使っていないので放置していたのですが改善方法は調べていたので、次回、改善をしたいと思います。


んで、2台のSwitchbotカーテン3どちらもHome Assistantに接続できましたが、両開き設定している場合は2台の内の片方が「親」になっていてそちらを操作すると2台が同時に動き、「子」になっている方を操作すると「子」の方しか動かないようです。なので「親」の方だけを接続すればよいって感じです。


Home assistantの設定でGoogleアシスタントに公開すると、Google homeの方ではちゃんとカーテンとして認識され「OK Google! カーテンを開けて(閉めて)」で操作出来ます。


LDLのニッチに設置しているタブレットに表示させているダッシュボードにカーテンのカードを追加してやりました。

■日の出日の入で自動開閉するオートメーションを組んでやる

まぁとりあえず、日の出の15分後にカーテンを開けて日の入りの15分前にカーテンを閉めるオートメーションを組んでやりました。

■まとめと課題

そんなワケでさくっと取り付けられて想像以上にうまく動作してくれた点はかなりマルでした。
カーテンを自動化したからといってそこまでラクになるもんでもないですけどね。朝と夕方に自動で閉まってくれるのは良いっちゃ良いですが、まぁそんなことよりロマンです(笑)
レビューで良く書かれている寝室に設置して「朝日で気持ちよく目覚める」ためってのが王道の使い方かもしれません。


課題としては両開き設定にしている場合、Home Assistantから片側だけカーテンを動かすことが出来ません。今まで片側だけ開けることも多かったので「きっと来る」と思っていましたが、案の定奥様からクレームをいただきました(笑)
Switchbotアプリからは片側だけを動かすこともできるのですがアプリをいちいち起動するのは面倒だし、家族が皆アプリをインストールするというのもアレです。


そんなワケで次回は、Switchbot カーテン3側の設定を両開き設定はやめて2台をそれぞれ片開き設定にし、Home Assitantでいくつかのパターンのプリセット・・・例えば「両側全閉」「両側全開」「左側は全開で右側は全閉」「左側は全開で右側は50%開」など・・・を作成して、ダッシュボードや赤外線リモコンで呼び出せるようにしたいと思います。
あわせてHome AssistantとSwitchbotカーテン3のBluetooth接続におけるラグの改善もやっていこうと思います。


それでは、つづく