Sympapaのスマートホーム日記

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太陽光発電はお得?: 2024年5月の電気代

Sympapaです。
Home Assistantを使って日々の電気代をダッシュボードに表示して見える化しているのに、我が家の電気消費量はググると出てくる4人家族の平均消費量より遥かに多い(汗)
まぁ家族の誰も気にしていないのだと思いますが(笑)
そんなワケで早速ですが、2024年5月の電気代について書いていき、消費量の多さの原因についても考察していきたいと思います。

■我が家のスペックなど

電気代に関係しそうな家のスペックなどは下記のとおりです。
・ほぼ大人4名
・ギリ6地域(5地域との境目で雪は多少降る)
・延べ床面積:35坪
太陽光発電:4.8kW
Ua値:0.44
・C値:0.2
・第一種換気(90%全熱交換)
・オール樹脂ペアガラス窓
・玄関ホールに階段(リビング階段ではない)
オール電化(エコキュート,IHヒーター)
・各部屋エアコン計5台(LDKと居室4部屋)


本当はエアコン各階1台計2台で24Hr稼働を目指したかったところですが、音的な観点からリビング階段にしたくなかったのと、家族の体感気温差が激しいので各部屋エアコンにしました。
その他、電気代に大きく影響しそうなもので家庭によって違いが出そうな消費電力の大きい機器としては、ドラム式洗濯乾燥機(毎日洗濯乾燥使用), セカンド冷凍庫, ハイスペックデスクトップPC×2台があります。
エコキュートは夜間に沸き上げするタイプの従来型ですが太陽光発電をなるべく自家消費するため、翌日の発電予想が23kWh以上の場合は夜間の沸き上げを停止し翌日昼間に沸き上げするようHome Assistantで制御しています。
電気の契約は、夜間の単価が昼間より安価なオール電化向け契約(自由料金)となっています。
家族はほぼ大人が4名ですが、シフト勤務の人がいて夜勤があったり休日がバラバラだったり昼間から深夜まで誰かが活動している感じなので、どうしても一般的な家庭より電気の消費が多くなるとは思います。

■Home Assistantによる電気代及び太陽光発電により得した金額の自動計算

太陽光発電のコスト的効果をより正確に知るために、太陽光発電が無かった場合の電気代をHome Assistantを使って自動計算しています。具体的には、電気料金単価の異なる時間帯(夜間、週末昼間、夏季平日昼間、夏季以外の平日昼間)で別々に当月の電気消費量を積算し、それぞれの単価を掛けて太陽光発電が無かった場合の電気代を割り出しています。
但し、太陽光の発電量が多い予報の日には昼間にエコキュートの沸き上げをしていますが、太陽光発電を設置していなければ毎日単価の安い夜間に沸き上げしているはずなので、今月からはエコキュートの消費電力分は全て夜間の単価で計算するように変更しました。
そして、買電量も同様に単価の異なる時間帯別に積算して実際の電気代も計算し、差額を計算することで太陽光発電によってお得になった金額も算出しています。
通常は太陽光パネルが無かった場合の電気代を計算するには消費した時間帯を問わず月の合計消費量に平均的な単価を掛ける方法になってしまうと思うので、それより正確に太陽光発電のコスト的効果を知ることができるはずです。


Home Assistantを使った電気代自動計算構築についてはここらへんの記事に書いています。
sympapa.hatenablog.com
sympapa.hatenablog.com


Home Assistantを使ったエコキュートの昼間沸き上げ制御構築についてはここらへんの記事に書いています。
sympapa.hatenablog.com
sympapa.hatenablog.com

■Home Assistantによる2024年5月の消費量,発電量,買電量,売電量, 金額の概略

5月の概略は以下のとおりでした。
期間: 2024年5月1日~5月31日
消費量: 683.0kWh
発電量: 679.1kWh
買電量:412.4kWh
売電量: 408.4kWh
買電に対する電気代計算値: 11,592円
太陽光が無かった場合の電気代計算値: 19,045円
売電額計算値: 6,534円
実質の電気代(電気代-売電額): 5,058円
今月太陽光でお得になった金額: 13,987円


5月はほぼ発電量≒消費量となり、売電量≒買電量となりました。
それにしても消費量が多いなぁ。。。ググってみると4人家族の月当たりの平均消費量は450kWh/月くらいのようですが、我が家は消費が少ないはずの5月なのに683kWhと1.5倍近く消費しています(汗)
エコキュートとエアコンの消費電力はEchonet Liteを使ってHome Assistantで取得していますが、5月はエコキュートが155.5 kWh、エアコンは5台合計で23.7kWhの消費で、これらを引いてもググると出てくる4人家族の平均消費量を超えてしまっています。
エコキュートとエアコンを引いてコレなので一体何で消費しているのだろう?もしかして屋外コンセントから電気泥棒されてる?(笑)
思いつくものとしては、毎日ドラム式洗濯乾燥機で洗濯から乾燥までやっている点です。我が家の洗濯乾燥機のカタログでは、乾燥時の消費電力が1100Wとなっています。消費電力量は洗濯時 約78Wh / 洗濯~乾燥時 約1150Whって書かれているので1回の洗濯~乾燥で1150Whしか使わないとも解釈できますが、乾燥時間が4~5時間くらいかかっているので単純に消費電力に時間を掛け算すると乾燥だけで1回に4.4~5.5kWhくらい消費していることになり1ヶ月で132~165kWh。エコキュート並の消費量になります。これは結構クサいですね。
夜間の単価で計算しても3,000円~4,000円になります。
家を建てる時に、90分でカラッとフワフワに乾くというガス衣類乾燥機「乾太くん」の導入も検討していたのですが、我が家はド田舎にあり都市ガスというものがなく、あまり調べもせずにLPGだと基本料金も別だしランニングコストが高くつくよねって結論を出して採用を見送りました。しかし、調べてみると乾太くんの公式サイトによると9kgで1回のガス代はLPGの計算で128円と書かれているので、ドラム式洗濯乾燥機の電気代とあまり変わらんですね。
rinnai.jp
まぁドラム式洗濯乾燥機の場合は洗濯から乾燥まで衣類を移し替えることなく完了するというメリットがあるのですが、乾太くんに魅力を感じているけどガス代がドラム式洗濯乾燥機の電気代より高くつくんじゃないかと躊躇されている方は、良く調べられた方が良いかなと思います。
話が脱線しましたが、我が家の洗濯は2日に1回くらいに減らせたら電気の消費量もだいぶ減らせそうですね。消費電力を実測してみたいところです。


太陽光発電の自家消費率は40%となりました。もうちょっと引き上げたいところです。
エコキュートの消費量はトータル155.5 kWhで全体の消費量の22.7%。内夜間の消費が83.2kWhで昼間の消費が72.3kWhでした。太陽光発電をなるべく自家消費するために翌日の発電量予報が23kWh以上の場合エコキュートの夜間の沸き上げを停止して昼間に沸き上げるようHome Assistantで制御していますが、昼間に沸き上げして消費したのは46%程度に留まっています。
もうちょっと昼間に沸き上げするように設定したいところです。「昼間に沸き上げする」ことを決める翌日発電量の閾値を下げた方が良いのかな。昼間の沸き上げ中に一部を買電してしまうと、場合によっては夜間に沸き上げした場合よりも損をしてしまいます。一時的に曇って買電してしまう場合も考慮しなくてはいけないし他の機器の消費も考慮しないといけないので、閾値の設定はなかなか悩ましいところです。


発電量は4.8kWhのパネルで671.9kWhでした。
ググると我が家のある県では年間の平均発電量が1100kWh/パネル1kWあたりと出てきます。我が家の4.8kWパネル換算で440kw/月なので、5月は1.5倍くらい発電してくれたことになります。年間通してみないとわかりませんがググると出て来る平均くらい発電してくれる雰囲気じゃないでしょうか。
そして5月に太陽光でお得になった金額は13,987円でした。1年の中でも発電量が多いと思われる5月でもコレなので回収を考えると太陽光発電を載せるコスト的効果はたかが知れていると思いますが、1年を通してみないとわからないので回収については1年後くらいから書いていきたいと思います。

■電力会社による請求と売電収入

電力会社からの請求の対象期間は4月15日~5月15日で、Home Assistantで計算している期間(5月1日~5月31日)とは半月ズレているため一致はしません。
まぁ計算期間そのものはズレていたって何も問題ないのですが、電気の単価が切り替わるタイミングは検針日で我が家の場合は毎月15日前後の検針。Home Assistantでの計算に使う単価は半月ズレてしまっているので、特に単価の変化が前月より大きい場合はHome Assistantで計算した金額と実際の金額とのズレが大きくなってしまいます。
6月からは、Home Assistantでの積算期間を16日開始~翌月15日終了とするように変更することにしました。まぁ検針日も15日から数日前後することがあるのでまだカンペキとは言えませんが、数日のズレなら許容範囲でしょう。
買電量:449kWh
売電量:372kWh
電気代:12,436円
売電額:5,952円
実質の電気代(電気代-売電額): 6,484円

■時間帯単価別の詳細

Home Assistantによる積算・計算の詳細を表にまとめてみました。こんな風に単価別に買電量・消費量を積算し計算させています。
今回(ってか当面)Home Assistantが積算・計算した値を手動で拾ってスプレッドシートに入力していますが、Home AssistantにはGoogle sheetインテグレーションがあるので、その内自動でスプレッドシートに入力されるようにしたいなぁと思ってます。

■まとめ

6月からはお国の補助金も無くなり、また電気代も高くなるんでしょうねぇ。高くなれば太陽光発電を載せた恩恵も増えるわけですが「太陽光載せて損した」ってくらい安くなって欲しいもんです(笑)
まぁ燃料代が上がれば単価が上がるのも仕方ないし補助金なんてものは本来あるべきではないので無くなっても仕方が無いのですが、太陽光発電の余剰電力が問題視される中で5月から上がった再エネ賦課金はなんとかして貰いたいってか、家庭用はともかく環境問題も懸念されているメガソーラーの補助金とかほんと何とかして貰いたいもんです。


それでは。