Sympapaのスマートホーム日記

スマートなんとかはスマートじゃない方法でつくられている

Qrio Lock(5): Qrio Key S 1.5ヶ月使用レビュー

Sympapaです。

我が家ではスマートロック: Qrio Lockを使っています。
世の中のスマートロックにはカードをタッチして解錠するとか暗証番号で解錠するとか、リモコンキーみたいなモノのボタンを押して解錠するとかスマホのアプリを操作して解錠するとかスマートウオッチで解錠するとか様々な解錠方法がありますが、別売りオプションも含めれば現在のQrio Lockはこれらのどの方法にも対応しています。
しかし、これらのどの方法も荷物をたくさん持っていたりするとちょっと面倒で、特にスマホで操作するのなんかは個人的にはあまりスマートとは思えません。


Qrio Lockにはこれらに加えて、スマホで帰宅判定しハンズフリーで解錠してくれる機能があります。GPSを使って家から数百m離れると外出したと判定し、外出判定されている時に家に帰って来るとGPSとBlutoothビーコンによって帰宅したと判定し自動的に解錠してくれるというものです。しかしハンズフリー解錠の成功率は私の環境ですと打率90~95%という感じでもうひとつでした。


昨年11月に発表されたオプションのリモコンキー: Qrio Key Sにはハンズフリー解錠機能が搭載されました。
GPSではなくジャイロを使って150歩~200歩歩くと外出したと判定し、そこからQrio Lockに近いところで2秒立ち止まると解錠される仕組みのようです。
ハンズフリー解錠の打率がスマホより高いとの評判だったので昨年12月末に購入し、約1.5ヶ月間使用したのでレビューを書いてみようと思います。

■とりあえずQrio Lockシリーズ記事まとめ

Qrio Lockシリーズ記事まとめ
Qrio Lock(1): 1.5年間使用レビュー(今更)
Qrio Lock(2): ドア開閉センサーを追加してロック状態を取得する

Qrio Lock(3): ハンズフリー解錠されている時にお知らせしてくれるようにする
Qrio Lock(4): Home AssistantからQrio Lockを施錠する
Qrio Lock(5): Qrio Key S 1.5ヶ月使用レビュー ←今回
Qrio Lock(6): 家の前を通過しただけなのにハンズフリー解錠された時に再施錠してくれるようにする
Qrio Lock(7): オートロックを一時無効化した後自動的に再有効化してくれるようにする(記事焼き直し)

■できること

■まずは外観

以前からQrio LockにはQrio Keyというリモコンキーのオプションがありました。我が家では嫁様が使っています。
左がQrio Key、右がQrio Key SですがQrio Keyと比べてQrio Key Sは細長になりちょっと分厚くなりました。

他に大きな外観上の違いとして、Qrio Keyは施錠ボタンが膨らんでいて解錠ボタンは凹んでいたので触っただけで識別できたのですが、Qrio Key Sは2つのボタン両方が凹んでいるので触って識別しづらくなくなりました。
おそらくカバンの中などでボタンが押されて電池を消費するのを防止するためではないかと思います。
まぁ毎日使うんだからキーホルダーにでも付けとけば慣れたら向きで判るんだし別にいいっちゃいいんですが。

ハンズフリー解錠の打率はどうか?

解錠率はスマホでのハンズフリー解錠より高くほぼ100%解錠します。
ただ、スマホでのハンズフリー解錠は基本的に玄関に辿り着く前に解錠されていますが、Qrio Key Sでのハンズフリー解錠は基本的に玄関の前で立ち止まって2~3秒後に解錠するので、スマホでのハンズフリー解錠と比べてハンズフリー解錠の失敗(あるいは外出判定に至っていないのでハンズフリー解錠されないこと)を認識できるまでに時間がかかるデメリットがあります。
150歩~200歩かないと外出判定にならないので、クルマでコンビニへ行って帰って来る程度ではハンズフリー解錠されないことも多いんですよね。
その場合は玄関の前で立ち止まって5秒くらいくらいしてから「あれ、解錠されない」と気づくことになります。
Qrioさんのページには、クルマでも「加速度センサーが検知する程度の振動が発生する場合は、ハンズフリー機能が有効になります」と書かれていますが、実際にはクルマでの走行中にカウントされる歩数は僅かなようです。


また、玄関のそばに駐車スペースがある場合、基本的にはクルマから降りて玄関の前に立ち止まるとハンズフリー解錠されるのですが、時々、クルマで帰宅して駐車した時点でハンズフリー解錠される場合があります。
駐車した時点でハンズフリー解錠された場合は玄関の前で立ち止まっても解錠する動作が発生しないので、既に解錠されているのに「あれ?ハンズフリー解錠失敗かな?」となったりしてわかりにくいんです。
私はこの点については、Home Assistantを使い、解錠されている時に玄関の外に設置してある人感センサーが反応した場合にはポーチ灯を点滅させて、解錠していることをお知らせすることで対応しています。


ハンズフリー解錠のトリガーはQrio Lockの近くで立ち止まることのようですが、立ち止まり判定については精度は高いと思います。
我が家は玄関の目の前に駐車スペースがあってクルマを停めてから玄関にたどり着くまでに数歩しか歩かないのでちゃんと立ち止まり判定してくれるのかを懸念していましたが、外出判定になってさえいればクルマを降りて玄関まで数歩しか歩かなくても立ち止まり判定してくれます。


そんなワケでイマイチポイントはありますが概ね100%ハンズフリー解錠が成功するので、スマホでのハンズフリー解錠の打率に不満を持っている方にはおススメできると思います。

GPSを使っていない難点

GPSを使った位置による外出判定では無く100~200歩歩いたら外出判定となるため、家の中でQrio Key Sを持ち歩いていると外出判定になってしまい立ち止まると不意にハンズフリー解錠されます。
帰宅したらすぐにQrio Key S(をくっつけているキーホルダーなど)を定位置に置く癖がない人には不向きかなと思います。
また、外出したと判定する歩行数は100~200歩と言われていますが、それがリセットされるのはQrio Key Sで解錠(ハンズフリー含む)または施錠した時だけではないかと思います。
Qrio Key Sで解錠しなかった場合は家に入ってからすぐにハンズフリー解錠されることもあるので(これはスマホハンズフリー解錠でも同じことが起り得ますが)注意が必要です。

■その他弱点というか気になる点

  • Qrio Key SというよりQrio Lock自体の弱点ですが、1台のデバイスとしかBluetooth接続できません。直前にスマホでロックを操作しているとQrio Key Sでは暫く操作出来なかったりします。
  • ハンズフリー解錠後にドアを開けなかった場合4分間は解錠されたままになり、4分後に再ロックされます。(オートロック設定時)

但しQrio Key Sの場合はQrio Lockの近くで立ち止まらないとハンズフリー解錠されないので、家の前を通り過ぎただけでも解錠されるスマホハンズフリー解錠より不安は少ないと思います。

■まとめ

ハンズフリー解錠率はスマホより高くほぼ100%
・家の中で持ち歩くと不意に解錠されるので家の中で持ち歩くのはNG
ハンズフリー解錠の解錠率に不満がありその改善に6600円の価値があると思う人にはおススメ。ボタン操作もスマホより断然ラク

個人的にはGoogle Nest Doorbellのようなカメラ付ドアベルで顔認識+Qrio KeyのようなBTビーコンの組合せでハンズフリー解錠してくれるスマートロックがあれば、セキュリティ的にも優れているし、家の外にあるのか中にあるのか判別できないBTビーコンの弱点も克服できるのになと思うんですけどね。

それでは。