Sympapaのスマートホーム日記

スマートなんとかはスマートじゃない方法でつくられている

Qrio Lock(1): 1.5年間使用レビュー(今更)

Sympapaです。

超今更ですがQrio Lock (Q-SL2)を約1.5年間使用したレビューを書こうと思います。
何故今更レビューを書く気になったかというと、スマートホームバイスの中でもスマートロックは特に生活を変えるデバイスで私の中ではQOLを上げるスマートデバイス第2位であるということと、発売から3年半近く経っているのに最近になってオプションが追加発売されてテンションが上がったのと、この後Qrio LockとHome Assistantとの連携シリーズを書くためです(笑)

■とりあえずQrio Lockシリーズ記事まとめ

Qrio Lockシリーズ記事まとめ
Qrio Lock(1): 1.5年間使用レビュー(今更)←今回
Qrio Lock(2): ドア開閉センサーを追加してロック状態を取得する

Qrio Lock(3): ハンズフリー解錠されている時にお知らせしてくれるようにする
Qrio Lock(4): Home AssistantからQrio Lockを施錠する
Qrio Lock(5): 家の前を通過しただけなのにハンズフリー解錠された時に再施錠してくれるようにする
Qrio Lock(6): オートロックを一時無効化した後自動的に再有効化してくれるようにする(記事焼き直し)
Qrio Lock(7): Qrio Key Sレビュー

Qrio Lockに関連する過去記事まとめ


Qrio Lockとは

Qrio Lock (Q-SL2)はいわゆるスマートロックです。ご存じの方も多いと思うのでざっくり言うと、既存の玄関ドアに後付けしてスマホなどで玄関ドアのロックが操作出来るものです。SONY系の会社が販売しておりおそらく日本で一番メジャーなのではないかと思います。
現行のQ-SL2は2代目で発売は2018年7月で約3年5カ月が経っていますが現行モデルです。
最近2021年11月に新製品の発表がありました。新製品の発表があると聞いて3代目の登場かと思っていましたが新しいオプションが発表されました。発売から3.5年も経ったデバイスにオプションを追加してくれるのはありがたいし、QrioさんもQ-SL2のデキには自信があるってことなんでしょう。

Qrio Lockと肩を並べて有名なスマートロックとしてはSesami Lockがあります。
Sesami Lockの方が安価でAPIが公開されているので私のようなスマートホームバイスヲタクにはSesami Lockの方が向いているようにも思いますが、Qrio Lockの方がリモコンキーやカードキーなどのオプションによってロックを操作する方法の選択肢が多数用意されています。
またQrio Lockの方が優れた点として、電池が2系統入り片方の電池が無くなってももう片方で動き続ける点と、ドア開閉センサーが内臓されていてオートロックを設定時にはドアが閉まるとすぐにロックされる点があります。Sesami Lockのオートロックは、解錠してから一定時間経過すると施錠するというものになります。
あと最近Swicth Botからもスマートロックが発売されましたね。
qrio.me

Qrio Lockで出来ること

  • 両面テープでドアに貼るだけ工事無しで後付け可能。
  • スマホアプリで施錠解錠が出来る。
  • 管理者は合いカギを20個まで(後述するQrio Key含む)発行可能で、合いカギを受け取った人はスマホアプリで施錠解錠できる。合いカギは期間限定にしたり管理者は不要になったら消すこともできる。
  • 誰が何時に解錠施錠したか履歴を確認出来る。
  • ドアが閉まると自動的にロックするオートロック機能も設定できる。
  • スマホGPSBluetoothビーコンを使って外出後玄関に近づいた時にハンズフリー解錠が設定できる。
  • Apple Watchでも操作できる。
  • スマートウオッチリスト SONY Wena 3でも操作できる。

■更に豊富なオプションでロックの操作方法が広がる

  • オプションのQrio HUBを使えば、外出先からでもネットワーク経由で施錠解錠操作や履歴の確認が出来る。
  • オプションのQrio Key(ボタン式の小さいリモコン)使えばスマホ無しでボタン操作による解錠施錠操作が出来る。
  • オプションのQrio Key Sを使えばボタン操作だけでなく、外出した後に玄関の前で立ち止まるとハンズフリー解錠出来る。
  • オプションのQrio Padを使うと暗証番号で解錠出来る。
  • オプションのQrio PadとQrio Cardを使うとカードをタッチして解錠出来る。


■何が便利か?

人によると思いますが私はスマホを取り出してロックを操作するのはスマートだとは思いません。個人的には鍵を使った方が早いと思っています。
それでもQrio Lockの無い生活はもはや考えられないと思っている大きな理由を5つ書こうと思います。
ちなみに嫁様のスマホハンズフリー解錠の設定はしておらず、Qrio Keyを渡したところやはりスマホではなくQrio Keyをメインに使っています。
子供達のスマホハンズフリー解錠の設定はしておらずQrio Keyも渡してませんが、Qrio Lock導入以来従来の鍵ではなくてスマホで操作しているのでやっぱ鍵よりはスマホのが便利なんでしょうか。


-オートロックで出かける時は何もしなくてもロックされる
これが一番便利な点です。クルマのキーも取り出す必要が無い時代、何も取り出さずに出かけられるのは実に便利です。
それに「あれ?鍵かけたっけ?」となることが無くなります。強いて言うと、鍵がちゃんと掛ったかを確認しなくなってしまうのが難点でしょうか。モノが挟まってドアがちゃんと閉まらなかった時などは危ないですね。ちゃんと確認しましょう。
ちなみにスマホや鍵を持たずに外へ出てしまった時の締め出しが怖いのでオートロックを無効にして使っているという人もネット上で見かけますが、鍵を入れておけるダイヤル式南京錠みたいなのを家の外の目立たないところに付けておけば締め出しを回避できます。
我が家には外出先からもロックを操作できるオプション:Qrio HUBと外出先からも応答できるビデオインターホン:Nest Doorbellがあるので、締め出しをくらっても家の誰かが外出先から応答してくれれば、リモートで解錠して貰うことも可能です。Qrio LockとNest Doorbellの組み合わせ最高かもしらんです。同じメーカーで連動できるのを出してくれると最高かも。


-ハンズフリー解錠で帰宅時に自動で解錠される:
本当であればこれが一番便利なのですが、私の環境ではうまく解錠してくれる確率は90%くらいなので2番目にしました。
何も取り出すことなく鍵が開いてくれるのはこの上なく便利すぎます。
仕組みとしてはGPSを使ってスマホが家から150m以上離れると外出判定となり、その状態からスマホQrio Lockに近づいてBluetoothビーコンをキャッチすると解錠してくれるというものです。


-外出先からドアロックを操作できる(要Qrio HUB)
知り合いが何かを届けてくれる場合とか、知り合いが家に来るけど外出していて帰宅が間に合わない場合など、電話を貰えば外出先から解錠することが出来ます。
我が家にはNest Doorbellもあるので、外出中に宅配屋さんが来たらNest Doorbellで応答して玄関の鍵を開け玄関の中にモノを置いて行って貰うことも可能です。ちなみにNest DoorbellがQOLを上げるデバイス第1位です(笑)


-外出先からロックの履歴が見れる
これはQrio HUBがあればの話ですがオートロックを有効にしていない場合でも出かけてから「あれ、鍵かけたっけ?」病の人はロックの状態を確認できるし、誰が何時に解錠したかを外出先からも確認できるので小さいお子さんがいれば帰宅を確認することも出来ます。

-オプションのQrio Key便利
オプションのQrio Keyも便利です。スマホを取り出さなくてもポケットに入れたまま手探りで操作できます。


■不満点


-接続するデバイスの切り替えがスムーズじゃない
Bluetoothで同時に接続できるスマホQrio HUBやQrio Keyなどのデバイスは1台のみのようです。
家族のスマホで操作した直後に自分のスマホで操作しようとしても出来なかったり、スマホで操作した直後にQrio HUB経由でリモート操作が出来なかったりします。


-スマホを使ったハンズフリー解錠の打率がもうちょっと
前述したとおりスマホを使ったハンズフリー解錠の打率は一軒家の我が家で90%くらいの打率です。
10回に9回は解錠されているので帰宅時はまずドアノブに手を掛けるわけですが、解錠されていないとイラっとします。
せめて解錠されているかどうかをスマホを取り出さずに知ることが出来ればいいなと思い、Home Assistantを使って解錠されている状態で玄関の外に取り付けた人感センサーが人感を検出すると、玄関の外の電灯が点滅するようにしています。これはまた後の記事で紹介したいと思います。
ちなみに最近(2021年12月)発売されたリモコンキー:Qrio Key Sにはジャイロを使ったハンズフリー解錠機能が付いています。ついポチってしまったのでそちらの方が打率が高いのか暫く使ってからレビューしたいと思います。


-スマホを使ったハンズフリー解錠が家の前を通過しただけでも発動する
まぁ仕組み的に家の前を通過しただけでも解錠されるのは仕方ないんです。
しかし、オートロックを設定している場合、解錠した後ドアを開けずに10秒くらい経過すると通常は自動で再施錠されるんですが、ハンズフリーで解錠した場合は4分間再施錠されません。
「さすがに4分間は防犯的にどうよ?」と思うわけですが時間の設定は出来ないんですよね。
GPSBluetoothビーコンを使ってハンズフリー解錠しているんだから、ハンズフリー解錠後にQrio LockがスマホBluetoothを見失ったら再施錠してくれてもいいし、Qrio HUBがある場合はハンズフリー解錠後にGPSの位置情報を使ってスマホが家から離れたらリモートで再施錠してくれても良さそうなもんですが。。。
私はTaskerとHome Assistantを使い、ハンズフリー解錠後にドアを開けることなくスマホが家から離れた場合は自動で再施錠するようにしています。これも後の記事で紹介したいと思います。


-解錠後にドアを開けなかった場合に再ロックするまでの時間が設定できない
ハンズフリー解錠じゃなくて普通に解錠してドアを開けなかった場合に再施錠されるまでの時間は10秒くらいで固定です。
クルマの中で解錠してから荷物を取り出して玄関へ行くと再施錠されてしまうんですよね。
1分くらいまでの時間を設定できるようにして欲しいです。


-不満と言うほどではないけどAPI非公開
家の鍵が操作できてしまうのでセキュリティ的に非公開にしているんでしょうね。

■次モデルで期待したいこと

不満点の裏返しだけですねー。
クルマのハンズフリーキーみたくスマホやオプションのキーデバイスが家の外にあるか中にあるかを明確に判定できれば出来ることも増えるんでしょうけど、さすがにそりゃ無理か。。。

  • 複数デバイスを同時接続できるようにするかスムーズに切り替わるようにして欲しい
  • ハンズフリー解錠の打率を10割にして欲しい
  • ハンズフリー解錠後ドアを開けずに家を離れた場合に自動で再施錠する機能を付けて欲しい
  • 普通に解錠した後ドアを開けなかった場合に再施錠されるまでの時間を設定できるようにして欲しい
  • APIを公開して欲しい

■まとめ

何はともあれ私にとってQrio Lockはスマートホームバイスの中でもQOLの上がり幅が大きいデバイスでした。
無しの生活はもう考えられません。
Qrio Key SのレビューとQrio LockとHome Assistantの連携については次回以降ぼちぼちと記事にしたいと思います。
では。